愛知が三浦の決勝打で競り勝ち、京都は守護神の森がリーグ記録の16セーブ目

5回に勝ち越し打を放った愛知・三浦由美子【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】
5回に勝ち越し打を放った愛知・三浦由美子【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】

京都の龍田が入団3年目で初の10勝目、ハーラートップタイに

 女子プロ野球は29日に東京都・江戸川区球場で秋季リーグ2試合を行い、愛知ディオーネが7-6で京都フローラに勝利、京都フローラは10-1で埼玉アストライアに快勝した。

 第1試合の愛知と京都の一戦は壮絶なシーソーゲームとなった。愛知は1回裏、1死二塁で3番星川が左越え適時二塁打を放って先制。2回には7番岩見、2番佐藤の適時打で3-0とリードを広げた。

 京都は3回、2死満塁から3番村松が左前適時打を放って1点を返す。4回には2死二、三塁から8番田中の適時打で1点差に迫ると、9番佐々木が左越え2点二塁打を放ち逆転に成功した。

 しかし愛知はその裏、2死満塁から佐藤の左前2点打で再び逆転する。5回にまたしても追いつかれるが、その裏に6番三浦の適時打で勝ち越し。6回にも1点を加えて7-5とした。7回に中嶋に適時打を許して1点差に迫られるも逃げ切った。

 5回に勝ち越し打を放った三浦は「後輩たちが作ってくれたチャンスなので絶対打ち返そうと思った」とコメントした。

 第2試合は京都が埼玉に快勝した。京都は1回2死1、2塁で5番中村の適時打で先制。2回には押し出しの四球などで2点を加え、5番中村が満塁の走者一掃の適時三塁打。さらに暴投で1点を加えてこの回一挙6点を挙げた。

 3回にも相手暴投で1点を追加すると、4番岩谷が左中間へ2点二塁打を放ち、10-0として試合を決めた。

 京都は6回に先発の龍田から守護神の森にスイッチ。森は6回に1点を許すも、最終回の7回は危なげない投球で三者凡退に退けた。龍田は3年目で自身初の10勝目。同僚の小西にに並んでハーラートップタイに立った。森はリーグ記録を4年ぶりに塗り替える新記録の16セーブ目を挙げた。

 森は「女子プロ野球新記録の16セーブを達成できて嬉しく思います。秋季リーグはなかなか結果が出ず、チームの足を引っ張ってばかりで落ち込んだ時もありました。そんな時に、指導者の方やチームのみんなからの声掛けが励みとなり、抑えで投げている以上不安は見せずに自分らしく投げようと思った結果が新記録に繋がったと思います。私が投げる場面を作ってくれた先発投手、点を取ってくれた野手のみんなのおかげです。感謝してもしきれないくらいの気持ちでいっぱいです。まだ試合は残っているのでしっかり自分の役割を果たしてチームの勝利に貢献し、更に完全制覇目指して頑張ります」と力強くコメントした。

日本女子プロ野球リーグ

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