東京五輪の“お膝元”江東区から発信 元G戦士も参加したスポーツイベントの意義とは
小学高学年向けから家族向けイベントに変更、来場者は前年の2倍となる約1万人を集めた
東京・江東区が主催する「ファミリースポーツチャレンジ2019」が先月、区立夢の島競技場で行われた。野球、サッカー、ラグビーなどの球技やキッズバイク、なわとび、かけっこなどさまざなスポーツ体験ができるイベントで、昨年の倍の約1万人を集めた。江東区は2020年東京五輪・パラリンピックの会場数(オリンピック10会場、パラリンピック7会場)が一番多い自治体という意識を持って、スポーツへの取り組みを行っている。なぜ、一気に来場者数が増えたのか。
東京辰巳国際水泳場と東京アクアティクスセンターといった2020年の東京五輪・パラリンピックの舞台が臨める会場に、多くの人が集まった。子供たちの元気な声が響いていた。
昨年までは投力低下、運動不足が懸念されている小学生高学年に向けてイベントを行っていた。しかし、今年はイベント名にあるように家族向けに変更となった。江東区地域振興部スポーツ振興課長・市村克典さんは意図をこのように説明する。
「全国的に30歳から40歳の親世代の運動不足が言われていますので、そこをターゲットにしました。親子で遊べるための体験型にしよう、と」
午前中から多くの家族連れが訪れ、様々なスポーツを体験した。トータルで約1万人。昨年に比べて約2倍の増員だった。