巨人史上最強助っ人クロマティ氏が熱弁、外国人選手が日本で成功する条件

「日本のフロントの人たちはニューフェイスを獲得するときに重要なことがあります」

「野球は90%メンタルです。他の10%が個人能力です。メンタルのスポーツだと思います。私の先生は(来日当時の巨人監督だった)オウ(王貞治)さんです。一緒に素晴らしいコミニケーションを重ねていきました。私の1番のポイントはメジャースタイルから日本スタイルへの切り替えでした。私のメンタル、準備法を変えました」

 クロマティ氏が助っ人にとって最も大事だと考えているのは、技術や能力ではなくて精神面、適応能力。「外国人選手でこの切り替えに苦しむケースもありますね」と話した上で、「日本のフロントの人たちはニューフェイスを獲得するときに重要なことがあります。この選手がプレーする新たな国の流儀に対する適応力があるのかどうか、見極めることが大事になります」と説いた。

 毎年、日本で活躍できずにチームを去っていく選手がいる。シーズン終了を待たず、途中退団という形で帰国するケースも少なくない。昨季途中に阪神が補強したヤンハービス・ソラーテ内野手は、わずか20試合出場でシーズン終盤に自由契約となった。もちろん、理由は1つではなく、選手に同情する声もあるが、クロマティ氏はソラーテの問題についても「外国人選手はチームとしてプレーする意識が必要になる」と言及し、こう続けた。

「メジャーの経験を持ち込んではいけない。もしくは、ラテンリーグでの経験を持ち込んではいけない。ワガママな態度は日本では駄目。わかりますか? フロントオフィスがとても大事になる。ラテンなど外国人選手を選ぶに際して、とても大事なことは相手の目を見て聞くこと。日本の流儀で野球を喜んでやってくれるのか。チームプレーヤーになれるか。そこが大事です。『このチームでやりたくない』と言って、シーズン途中で退団するというのは球団にとっても見栄えが悪い。日本とスタイルが合わないなどの理由で退団するのはよくない。決定を下したスカウティングの失態ということになってしまいます。助っ人はいいチームメンバーであることが重要です」

「いいチームメートになることが1番大事。能力は二の次になります」

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