味方の援護に恵まれたのは誰? リリーバー“救援勝利”の価値を紐解く

ロングリリーフとして登板が多い投手ほど援護が多い?

5個:6名
平井克典投手(西武)
ハーマン投手(楽天)
ロドリゲス投手(日本ハム)
酒居知史投手(ロッテ)
唐川侑己投手(ロッテ)
椎野新投手(ソフトバンク)

4個:9名
堀瑞輝投手(日本ハム)
森原康平投手(楽天)
ブセニッツ投手(楽天)
増田達至投手(西武)
小川龍也投手(西武)
近藤大亮投手(オリックス)
エップラー投手(オリックス)
益田直也投手(ロッテ)
田中靖洋投手(ロッテ)

 以上のように、5個の差がついた投手は6名。この中ではハーマン投手と酒居投手が2020年から新たなチームでプレーすることが決まっており、両投手がそれぞれ新天地で見せる投球内容と、前年同様の援護を受けられるかどうかにも注目だ。

 いわゆる「オープナー戦術」を積極的に採用していた日本ハムでは、ロドリゲス投手と堀投手の2人がランクインしている。先発登板して4回までにマウンドを降りた試合で白星がつくことはないが、両投手はもちろんリリーフとして複数イニングを投じるケースもあった。また、チームは違えど椎野もロングリリーフ起用が多かった投手であり、やはり投げるイニングが長い投手のほうが、援護が得られる可能性は高いようだ。

 4個以上の差がついた投手をリーグ最多の4人輩出したのはロッテで、楽天と西武が3人でそれに続いている。これらの3チームはチームの年間得点数のトップ3でもあり(西武が1位、ロッテが2位、楽天が3位)、やはり試合終盤に打線がより多くの援護をもたらしていたようだ。

 ロッテはシーズン序盤に勝ちパターンを担った酒居と唐川、比較的ビハインドでの登板が多かった田中、守護神の益田と、さまざまな役割の投手が多くの救援勝利を挙げていた。それに対し、西武は小川、平井、増田、楽天はハーマン、ブセニッツ、森原と、それぞれチームの勝ちパターンを担った投手が白星を積み重ねていた。

過去にはリリーフだけで最高勝率のタイトルを獲得した投手も…

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