日本で成功する助っ人の共通点は意外なところにも? OP戦と年間成績を比較する【前編】

現在のパ・リーグはオープン戦でつまづいた助っ人野手に厳しい環境だが……

 先に述べたように、現在のパ・リーグはオープン戦で結果を残せなかった外国人バッターにとっては厳しい環境であると考察できる。直近5年間でもMLBでキャリアを積んだ強打者たちがオープン戦から苦しんでおり、オープン戦の活躍が明暗を分ける要素となっている印象は否めない。

 とはいえ、レアードはオープン戦で苦しんだものの、シーズンが深まるにつれて日本の投手に対応していき結果を出した。また、セ・リーグではドゥエイン・ホージー氏(元ヤクルト)やマウロ・ゴメス氏(元阪神)のように、オープン戦では不振だったものの、レギュラーシーズンでは来日1年目にいきなり打撃タイトルを獲得した助っ人も過去には存在した。

 2020年のオープン戦でも、MLB通算282本塁打の実績を持つアダム・ジョーンズ外野手(オリックス)が10試合で打率.100に終わった。新たに日本球界に挑む助っ人たちが、レアードのようにシーズンに入ってから本来の実力を発揮し、パ・リーグの投手を攻略する姿に期待したいところだ。

 記事の後編では、オープン戦で活躍した外国人選手たちの中から、レギュラーシーズンで活躍できた選手と、残念ながらオープン戦同様の活躍を見せられなかった選手たち。そして、来日初年度のオープン戦に出場しなかった選手たちについて紹介し、総合的な傾向についても考察していきたい。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY