チームが重宝する“イニングイーター” パ過去5年の投球回TOP5で見るエースの称号

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

「イニングイーター」という役割は、チームに欠かせない貴重なもの

 現在のNPBでは、1軍における規定投球回は「所属チームの試合数と同じ数字」と定められている。しかし、多くの試合で長いイニングを投げ続け、規定投球回を上回るイニングを1人で消化してみせる先発投手も、もちろん少なからず存在するものだ。

 野球という競技は、守備側が3アウトを取るまでは攻守が切り替わることのないスポーツである。それゆえに、1人で多くのイニングを投げられる投手は、他の投手たちの負担を軽減してくれるという意味でも、チームにとって貴重な存在となりうる。

 MLBにおいては多くのイニングを消化できる投手が「イニングイーター」と呼ばれ、内外から高く評価される傾向にある。だが、現状ではNPBにおいて「投球回」という数字自体に注目が集まる機会は、決して多いとはいえないだろう。

 そこで、今回は直近5年間のパ・リーグにおいて、各シーズンの投球回の上位5名に入った投手たちの顔ぶれと、その成績を紹介。さらに、主要な投手たちの該当期間全体の投球イニング数も確認し、そこから見えてきた傾向について考えていきたい。

ずば抜けた安定感を示した、杜の都のエース

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