なぜドラ1候補がYouTubeで発信するのか? 伊藤大海が動画を残す意味と子供たちへの思い

大学ジャパンにも選出された苫小牧駒大・伊藤大海【写真:Getty Images】
大学ジャパンにも選出された苫小牧駒大・伊藤大海【写真:Getty Images】

北海道・苫小牧駒大の155キロ右腕、伊藤大海が届けるYouTubeチャンネルが話題

 多くの野球選手が今、自身のSNSやYouTubeなどで技術動画をアップしている。中でも最近、注目を集めているのは苫小牧駒大のエース・伊藤大海投手(4年)のYouTubeチャンネル。目的は小中学生ら子供たちに、自分の体験を伝え、役立ててほしいという願いから。今秋のドラフト上位候補の発信には、意思を「貫く」強さが伝わってくる。

 静かな語り口調で、野球について話していく。一人でできるトレーニングや、身体の使い方、ボールの握り方……。現役の大学生、しかも、スカウトからも熱視線を送られている伊藤が発信するとあって、コメントが多く寄せられている。

 はじめはツイッターだけで動画などを紹介し、ダイレクトメッセージで受けた質問にも答えていた。だんだん数が増えていく中で、重複する質問が多くなったため、目で見て分かる動画で発信することにした。また、学校によってはツイッター禁止のところもあるため、YouTubeならば規制がなく、幅広く見てもらえるかもしれないという、細かな配慮も理由としてあった。

「多い時はツイッターで月に100件ぐらいの質問に答えています。回答が適当にならないように、一日の中で、限られた人数にして、ちゃんとお伝えしたいなと思っています」

 動画で残しておけば、今後も同様の疑問を持つ子供たちは答えをそこから学ぶことができる。一番多い質問は「どうやったら、ボールが速くなりますか?」というもの。そこで伊藤が返す言葉は「逆になぜ速くしたいんですか?」と投げることもあるという。きちんと背景を理解してから、その選手に参考になるような意見を探し、導いている。

 また、今の中高生はインターネットやSNSに触れる機会が多く、そこで野球のスキルアップを目指している選手が多くいること、自分が1か月考えて、ようやくわかったことを噛み砕いて伝えてあげれば、成長のスピードが変わってくるのではないかと考えた。

「選手より、保護者の方からの質問も多いです。(やり取りをした後に)こういう結果が出ました、と報告してくださる方もいて、うれしいです」

『そういうことやってるから、ウチに来て欲しい』と言われるような選手に…

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