「確定だろ、どう考えたって」 燕OB飯田哲也&川崎憲次郎が選ぶ90年代最強捕手

古田氏が「確定だろ、どう考えたって」と言われる「最強捕手」である理由

飯田「古田さんは頭がいいんですよね。相手の考えていることがわかっているんじゃないの? っていうような感じで。配球もそうですし、ピッチャーのいいところを引き出すのも凄く上手なので、本当に頭のいい方だなと」

川崎「細かいことを言えばたくさんあるんですけど、分かりやすく言えば、相手に与える影響が凄くデカイ。古田さんが座っているだけで、相手にちょっと意識させるというか」

飯田「確かに」

川崎「例えば巨人戦で言うと、新聞に載るのは大体『巨人打線vs古田敦也』なんですよ。ピッチャーじゃないんですよ。それくらい影響力が大きいんです。その中で今、飯田さんが言った洞察力。これがやっぱり凄い。

 マウンドから古田さんを見ていて、どこを見ているのかなと思うと、もちろんバッターボックスに立っているバッターの仕草だったり足元だったりを見ているんですけど、ネクストバッターズサークルにいるバッターも見ている。古田さんは、ただ単に次は誰かなって確認だったかもしれないけど、僕から見たらネクストにいるバッターのスイングを見て、どこを狙っているのかとか、そういうのを見ているんじゃないかって思わせるくらいの視線だったんですよ。そういう前後がよく見えるし、先のこともよく見える」

飯田「そういう凄さを持っている人だよね」

川崎「ピッチャーって11人か12人いるわけじゃないですか。このピッチャーだったらこの球っていうのは、もちろんあるんだけど、今現在、このカウントだったら投げさせたい球っていうのも頭に入っていて、ピッチャーが基本(サインに)首を振ることがあまりないんですよ。古田さんだというのはもちろんあるんですけど、あまりピッチャーにストレスを与えずにサインを決める。これは凄いと思います。僕も首を振ったことはあるけど、大体一発で決まるんでイライラしないんですよ」

飯田「上手くピッチャーとキャッチャーの投げたい球が一致している率が高いのかもしれない」

投手にとってイライラしてしまう捕手の仕草とは…

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