NPB復帰目指す西岡剛、BC栃木でプロ18年目スタート 初戦は無安打も「身体は作ってきた」

BC栃木・西岡剛【写真:細野能功】
BC栃木・西岡剛【写真:細野能功】

「2番・DH」でスタメン、快音なしも「身体はしっかりつくってきた」

 独立リーグ「ルートインBCリーグ」の栃木ゴールデンブレーブスで2年目の契約を更新した元阪神の西岡剛内野手が8日、敵地での茨城アストロプラネッツ戦で今季初出場した。36歳を迎えてもなおNPB入りを諦めない「スピードスター」が、残り2か月のプロ18年目をスタートさせた。

 西岡は「2番・DH」でスタメン。2打席連続で四球を選んだ後は、右飛、投ゴロ。2打数無安打で、快音を残すことはできなかった。栃木のユニホームを着てプレーするのは昨年10月以来。四国アイランドリーグplus覇者の徳島インディゴソックスと独立リーグ日本一を争った試合から11か月ぶりとなった。

 18年限りで阪神を戦力外となり、NPB返り咲きを目指して昨季栃木に加入。今季は当初3月に契約するつもりだったが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を見極めながら独自で調整を進めてきた。そんな中、2006年のWBCで二遊間を組んだ元ソフトバンクの川崎宗則内野手が加入。兄のように慕う盟友とタイミングを合わせるように、今月に入って契約更新を発表した。

 試合後、西岡は「コメントは無しですよ」と笑いつつも「(まず)試合に出れたことがよかった。身体はしっかりつくってきた」と強調。川崎と合同で臨んだ7日の会見では「ムネさんのモチベーションもあげてあげたい」と言っていただけに、弟分として恥ずかしいプレーはできない。ベテランの姿を見守った寺内崇幸監督は「しっかり調整していたみたいですね」とうなずいた。

 「僕の人生は挑戦の人生。一番上のレベルがNPBってだけなので、そこを目指します」と言い続けている36歳。これから秋深まる栃木で、NPB復帰への可能性を見出していく。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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