背番号「13」の宿命? 西武高橋光“ノーノー未遂”も大先輩を彷彿するエースの姿

西口コーチも現役時代には3度の“ノーノー未遂”を…

 最初は2002年8月26日のロッテ戦で、9回2死まで無安打1四球無失点に抑え、あと1人に迫ったものの、小坂に中前打された。得点は許さず、完封勝利を果たした。05年5月13日の巨人戦でも、9回2死まで無安打1死球無失点の快投を演じたが、清水にまさかのソロ本塁打を浴び、1失点完投勝ちにとどまっている。

 極め付きは、05年8月27日の楽天戦で、9回を1人の走者も許さずパーフェクトで投げ切った。ところが味方打線も得点できず、延長戦に突入。10回先頭の沖原に右前打を許した。結局10回1安打1四球無失点に抑え、その裏に味方がサヨナラ勝ちを納めた。

 3度にわたる“未遂”も、悲劇性を帯びることはなく、まるで笑い話のようにチームに伝わっているのは、現役時代からひょうひょうとしたキャラクターで、若手からの人望が厚かった西口コーチならではだろう。ちなみに、かつて西武で同じ釜の飯を食った楽天・涌井も、今年8月5日のソフトバンク戦で9回1死まで、無安打2四球無失点だったが、川島に中前打され、「西口さんと一緒で、だいたい9回に打たれるだろうなと思ってます」とのコメントを残した。

辻監督も高橋光の好投を評価「何かコツをつかんだような、ちょっと大人になった気がする」

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