柳田、グラ、デスパ…鷹の強力クリーンアップ、最も得点力のある打順は?
昨季までホークスでコーチを務めた飯田哲也氏が解説
ソフトバンクは敵地で楽天に8-1で大勝した。8日に1軍合流したばかりのアルフレド・デスパイネ外野手が、今季初アーチを含む2本塁打の大活躍を見せた。3番・柳田、4番・グラシアル、5番・デスパイネという脅威のクリーンアップ。昨季までホークスでコーチを務めていた飯田哲也氏は、この3人の並びの多様性について言及。最も得点力のある打順はどういう起用になるのか――。
復帰2戦目のデスパイネの力が存分に発揮された。2回にソロを放ち、先制。5回には2発目となる3ランでこの回、一挙6点を演出。好投手・涌井を攻略した。飯田氏は1本目のアーチを「こすってもあの当たりですからね。芯にしっかり捉えたら、もっと飛ぶ」と“予告”した通り、2本目は完璧な当たりのアーチだった。「デスパイネが打ち出すと本当に脅威ですよ」。他球団の投手が苦しむ様子が目に浮かぶ。
この日の並びは柳田、グラシアル、デスパイネだったが、飯田氏が「一番ベスト」と挙げるのは、「柳田、デスパイネ、グラシアルの並び」という。
「デスパの後にグラシアルがいる方がいい。柳田が出て、粗さのあるデスパが打ち取られても、グラが返す。その方が投手は怖い。今日はうまくはまりましたが、デスパの一発頼みの側面もあります」と確実性のある打者を後ろに置いた方が得点力が上がると読む。
ただ、この充実のメンバーならば打順の多様性を持つ。「柳田を2人に挟む形もいい」とグラシアル、柳田、デスパイネの並びも捨てがたい。グラシアルとデスパイネが続いていると「単打の“各駅停車”になる。得点に結びつかない」と指摘。柳田は長打だけでなく、献身的な打撃もでき、点を線にすることができるため、得点の幅が広がると言う。