ホークス内川ら…混戦パで終盤に出番は訪れるか? 2軍で好調な中堅・ベテランたち

通算2171安打を誇りるソフトバンクの内川も1軍出場がない状況が続く

〇松田遼馬投手(ソフトバンク)

 松田遼は阪神時代、2013年からの5年間で登板数が20試合を下回ったのが1度のみと、リリーフ陣の一角として一定の存在感を見せていた。シーズン途中のトレードでソフトバンクの一員となった2018年こそ2試合の登板にとどまったものの、移籍2年目の2019年には自己最多の51試合と登板機会を大きく伸ばし、防御率3.81と奮闘。52イニングで57奪三振と三振を奪う能力の高さも示し、故障者が続出したブルペンを懸命に支えた。

 前年の活躍を受け、今季はさらなる活躍も期待されたが、ここまで1軍での登板は一度もない。それでも、2軍では安定した防御率を記録しているだけでなく、34回で33奪三振と持ち味も変わっていない。現役通算で183.1回を投げて185奪三振という高い奪三振能力を誇る26歳の右腕が、優勝争いを繰り広げるチームに活力をもたらす存在となる可能性は大いにありそうだ。

〇内川聖一内野手(ソフトバンク)

 通算2171安打を放ち、史上2人目となる両リーグ首位打者を達成した経験を持つ内川聖一選手といえば、言わずと知れた球界を代表するヒットメーカーだ。昨季もレギュラーとして137試合に出場しただけでなく、一塁手として守備率10割というパ・リーグ史上初の快挙も達成。今季でソフトバンクに加入してからちょうど10年目となるベテランは、精神的支柱としてもチームに欠かせない存在だった。

 だが、今季は栗原陵矢選手ら若手の台頭もあり、開幕から1軍出場が一度もない状況が続いている。だが、2軍ではさすがの打撃を見せて格の違いを感じさせており、状態的にはいつ1軍に上がっても優れた打撃技術を発揮してくれそうだ。これまでのキャリアで披露してきた、ポストシーズンでの驚異的な勝負強さは言うに及ばず。3年ぶりのリーグ王座奪還に向けて戦うチームを、グラウンド内外で後押しする姿は見られるだろうか。

西武の選手が取り上げられなかった理由は……

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