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ロッテの窮地を救った若手たちの躍動…相次ぐ主力の離脱乗り越え“下克上”へ

2020年シーズン、ロッテは思わぬ戦線離脱に悩まされた。種市篤暉投手、ブランドン・レアード内野手、荻野貴司外野手、福田秀平外野手など、チームの主軸を担う選手たちが次々にけがに見舞われ、さらに首位・ソフトバンクとの決戦直前には、新型コロナウイルスがチームを襲った。

シーズンも残りわずか、西武・楽天から2位の座を死守するためには

 9月に加入した澤村拓一投手の活躍も大きい。2020年移籍前は、13試合で1勝1敗1ホールド、防御率6.08という成績だったが、移籍後は19試合で0勝2敗11ホールド1セーブ、防御率1.93と新天地で本来の投球を取り戻している。リーグ優勝を4度経験している澤村。その力強い投球が、日本一に駆け上がるための鍵を握っている。

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 10月には、中日と大リーグで豊富な経験を積んだチェン・ウェイン投手が加わり、10月13日に9年ぶりのNPB登板を果たした。援護に恵まれず初勝利は挙げられていないものの、3試合で0勝2敗1完投、防御率2.25、3試合連続QS中と好投を続けている。負けられない戦いが続くなか、ベテラン左腕がチームに与えるインパクトは大きい。

 若手投手たちも大奮闘を見せている。プロ2年目の小島和哉投手は、先発ローテーションの一角を担い、19試合で7勝8敗、防御率3.64と力投を続けている。高卒2年目の古谷拓郎投手は、10月10日の首位攻防戦という大場面で1軍デビュー。2番手として3回1失点の内容だったが、強打者がそろうソフトバンクを相手に5つの三振を奪ったことは、今後大きな自信となるはずだ。

 徐々にたちが1軍復帰を果たし、本来の戦力に戻ってきているロッテ。1974年以来、46年ぶりの勝率1位を目指して奮闘を続けていたが、打線が不振にあえぎ、今年も優勝を目の当たりにするという屈辱を味わった。10月21日には打線の核を担っていたマーティンが負傷離脱するなど、シーズン終盤にも不安要素が絶えない。

 シーズン57勝のうち28勝が逆転勝ちと、リーグ随一の勝負強さを持ち合わせているロッテだが、現在はその勝負強さが影に隠れている。しかし、主力の離脱が相次いだなかで新戦力の活躍が光ったことは、今後の試合でプラスに作用するだろう。チームの総力を注ぎ込み、西武と楽天を突き放してCS進出を決められるか。また、日本一への道に立ちはだかる強敵・ソフトバンクを突破できるか。逆転のロッテによる再びの「下克上」に期待したい。

(「パ・リーグ インサイト」下村琴葉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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