東京六大学が闘い続けた90日間 6校協力で春秋45試合を完走「六大学全チームが勝者」
秋季リーグVの早大・小宮山監督「全国にやればできるんだと示したい」
春・秋で計45試合を無事に完走し、リーグ戦の運営スタイルは他の大学野球、社会人野球の関係者などのモデルケースとなった。春の開幕からちょうど90日目、優勝インタビューで早大・小宮山悟監督はこんな言葉を述べた。
「今年はコロナの影響で、ひょっとしたらリーグ戦はできないかもしれないということがありました。しかし、東京六大学野球連盟で『なんとかやろう』と夏に5試合だけの春のリーグ戦を行い、1か月足らずで秋のリーグ戦が始まる。連盟のすべての人間が我々には天皇杯があるからリーグ戦をしないといけないと。我々もそうだし、慶應をはじめ、他の大学すべて部員が感染しないように細心の注意を払い、ここまでこぎ着けることができたことは誇りに思う。我々がたまたま優勝ということになりましたけど、六大学の全チームが勝者と思っています」
野球において天皇杯が下賜されているのは、プロ野球でも甲子園でも都市対抗でもなく東京六大学。その矜持をもって走り抜けた。ただ、まだ本当のゴールではない。9日からは新人戦にあたるフレッシュトーナメントが4日間の日程で始まった。
小宮山監督は「明日以降も新人戦あるのでとにかく新人戦を感染者一人も出さずに終えて、全国にやればできるんだと示したい」と表情を引き締め、「8週間、皆さんのおかげです。ありがとうございました」と締めくくった。
(Full-Count編集部)