「嫌な顔をするとチームが…」 阪神2位のJR東・伊藤がポーカーフェイスを貫く理由

4番手で登板したJR東日本・伊藤将司【写真:鳥越涼芳】
4番手で登板したJR東日本・伊藤将司【写真:鳥越涼芳】

ホンダ熊本戦で7回1死二塁から登板、1回2/3を投げ1安打無失点

 29日に東京ドームで行われた第91回都市対抗野球大会第8日目で、JR東日本が1-4でホンダ熊本に敗れ、2年連続の8強入りを逃した。10月のドラフト会議で阪神から2位指名された伊藤将司投手は3点ビハインドの7回1死二塁から4番手で登板し、1回2/3を投げ1安打無失点だった。

 25日の初戦に先発し、9回2失点完投勝利を挙げてから中3日での救援登板。「先発と思ったが、監督には抑えと言われていたのでその準備をしていた」とピンチでの登板にも顔色一つ変えず、後続を落ち着いて断った。

 ポーカーフェイスを崩さないのには理由がある。「相手に隙を与える感じもしますし、嫌な顔をするとチームが見ている。投手が動揺すると流れも悪くなる」とこの日も淡々と投げ続けた。

 試合はホンダ熊本の投手陣の前に打線が3安打のみと沈黙。予選から心配されていた拙攻が響いて2回戦敗退が決まった。今大会を最後にプロの道に進む伊藤は「1年目から開幕ローテ入りが目標。1年目からしっかりローテに入りたい」と意気込んだ。変化球を巧みに操り相手のタイミングをずらす技巧派。現在の直球の最速は145キロ前後だが「球速アップに一から取り組みたい。最速で148キロを投げたい」とプロ入りに向けさらなるレベルアップを誓っていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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