現代にも続くファンと共に歩むプロ野球 芽吹いていた70年前のパ・リーグ

「パ・リーグ設立70周年特別企画」紙面でたどるパ・リーグ1950
「パ・リーグ設立70周年特別企画」紙面でたどるパ・リーグ1950

パ・リーグ創設70周年を記念してお送りする特別企画

 パ・リーグ創設70周年を記念してお送りする特別企画。日刊スポーツよりご提供いただいた紙面を参考に、全10回で当時のパ・リーグを振り返る。また、野球殿堂博物館の井上裕太学芸員より当時についての詳細な解説もいただいた。

 昨シーズン当初から続いてきた連載も今回でいよいよ最終回。これまでの連載では、パ・リーグ最初の「開幕戦」から、初代リーグ王者の決定、そしてタイトルホルダーの発表など、試合や選手を中心に取り上げてきた。ただ、今回はこれまでの連載とはやや趣向を変え、70年前のパ・リーグの取り組みと、当時の観客動員数について注目する。

 今回取り上げた紙面は1950年4月8日の紙面だ。約1か月前に始まった2リーグ制の動向を振り返っている。まず、紙面上では独特な表現が使われている冒頭文について触れたい。

「『一升の水』が入った『二升の酒』とは知りつつも(中略)やはり『水プラス酒』の二升は昨年のような魅力に乏しいようである」

 この文だけでは何を意味しているのか全くわからないが、井上さんは「『酒』というのが技術の伴った実績のある選手で、『水』はチーム数が増えたことで新たに入団した新人選手ではないか」と指摘する。つまり、この文は新設された2リーグの選手事情についての比喩であるということだ。

「パ・リーグの黄金カードは毎日対南海と言われていました」

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