東京六大学HR王や153キロ右腕…注目のドラフト候補も出場、全日本大学選手権が開幕
東北から九州まで150キロ超え投手陣がズラリ、右のスラッガーにも注目が集まる
投手戦が予想されるのは、東北福祉大-共栄大戦(8日・東京ドーム)か。ともにドラフト候補の東北福祉大のエース・椋木蓮投手(4年)と共栄大・小向直樹投手(4年)が相まみえる。椋木は仙台六大学リーグの最終カードとなった5月29日の仙台大戦で、4回2/3を6失点と乱調。同31日のプレーオフでも最終回に登板し、1回2失点と苦しんだ。対する小向も春季リーグは1勝1敗と本来の成績が残せておらず、両投手の復調具合が勝負の鍵を握ってきそうだ。
西の投手陣も見応え十分。関学大のエース・黒原拓未投手(4年)、西日本工大・隅田知一郎投手(4年)はともに、150キロを超えるサウスポー。黒原はこの春、3完封を含む5勝1敗、防御率0.70の好成績を収め、28年ぶりの大学選手権出場に貢献。隅田は九州地区大学野球北部九州ブロックでMVPの活躍を収め、プレーオフでも2試合に投げた。さらに天理大も、牛島樹投手(4年)、井奥勘太投手(4年)と左右の柱が揃い、日程が詰まっているトーナメントで層の厚さを見せたい。
右の長距離砲も今大会は多い。慶大・正木や国学院大・山本に注目が集まるが、大商大・福元悠真外野手(4年)も負けていない。智弁学園時代は4番も務め、春夏合わせ3度の甲子園に出場。2016年の選抜優勝に貢献した。大学入学後は主将も務め、昨秋、今春と2年連続でリーグMVPも獲得している。また、上武大・ブライト健太外野手(4年)は今大会から左翼のレギュラーを獲得。主に4番に座って3本塁打を放った。初戦の西日本工大・隅田との対決にも注目だ。
2019年大会は、森下暢仁投手(現広島)を擁する明大が佛教大を6-1で下し、日本一に輝いた。プロのスカウトも多く視察に訪れ、ドラフト候補生たちにとっては格好のアピール機会にもなる。日本一をかけた1週間の熱戦。予定では13日に神宮球場で決勝が行わる。
(Full-Count編集部)