筑後リバーズがサヨナラで千葉ジャガーズ下す ポニーリーグ第47回全日本選手権

サヨナラ打を放った筑後リバーズ・井上隆誠【写真:中戸川知世】
サヨナラ打を放った筑後リバーズ・井上隆誠【写真:中戸川知世】

守備でミスした4番・井上隆誠が“汚名返上”のサヨナラ打

■筑後リバーズ 5Xー4 千葉ジャガーズ

 ポニーリーグ(中学硬式野球)の第47回全日本選手権が22日、東京都の江戸川区球場などで開幕した。今春の全国大会を制した筑後リバーズは、千葉ジャガーズと大接戦を展開。7回2死一、三塁から井上隆誠捕手(3年)が右前へサヨナラ打を放ち2回戦へ進んだ。

 ヒーローとなった井上隆に笑顔はない。「守備で僕がエラーをして流れが悪くなっていたんで……。ここで凡退したら申し訳ないという気持ちでした」。7回、筑後は敵失で塁に出た走者が三塁まで進み、4番の井上隆に打席を回した。「ライナーを右方向へと、それだけ考えていました」という言葉通りの打球が右翼手の右を抜けていった。

 千葉のサイド右腕・齊藤幹大投手(3年)の切れのいいボールに苦しんだ。2回に2点を先制したものの詰め寄られ、5回には挟殺プレーで井上隆が落球、アウトを積み重ねられなかったのも響き、4-4の同点とされた。サヨナラはまさに汚名返上の一打だった。

 投げては試合終盤に“大魔神”が現れた。右翼で先発して試合途中で遊撃に回り、同点とされてから登板した村上太一(3年)が2回2/3を被安打1本、4奪三振の力投。力のある直球で押しまくり、千葉の反撃を食い止め「きょうが一番良かった。ストレートも自分が思うところに投げられた」とニッコリ。ネット裏から見つめていたポニーベースボール協会の広澤克実理事長(元阪神など)も絶賛する快投だった。

 筑後は今春、沖縄で行われた全国大会で優勝。当時はけが人も多い中で無欲の勝利だったというが、チーム力も向上した今回は違う。「春夏連覇、したいです」と口を揃えるバッテリーが中心となり、頂点を目指す。

(Full-Count編集部)

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