“暴れ馬”の155キロ左腕が劇的進化 中日3位指名に導いた元鷹守護神「5割投球」指導

リリースポイントが安定したその指導方法とは?
最速155キロの左腕を復活させたのは、元ソフトバンク守護神が勧める練習法だった。独立リーグ・火の国サラマンダーズの石森大誠投手。動画を見たファンが「バケモノやんけ」と驚愕する剛球を武器に、今秋のドラフト会議で中日からドラフト3位で指名された。課題だったのは制球面。現監督の馬原孝浩投手コーチから提案された「5割投球」が実を結び、NPBへの道を開いた。
自慢の直球で打者をねじ伏せようと力みが生まれ、コントロールが定まらない。火の国サラマンダーズ入団前から悩んでいた。「力んだまま投げようとして、足を上げた段階で体がガチガチに固まり、関節が思うように動かなかった。そうすると、どうしてもリリースが不安定になり、どんどん悪い方向にいってしまった」。そう原因がわかったのも、ふとした一言のおかげだった。
「全力ではなく、5割くらいの力で投げてみればいい」