中日投手陣が甲子園の“苦手”を払拭できたワケ 前投手コーチが明かした裏話の数々

「実はナゴヤ球場の室内練習場にあるブルペンを1か所だけ甲子園の高さに変えた」

 中日投手陣は1試合平均の与四球数(故意四球を除く)が大きく改善した。コーチ就任前の2018年は3.64個、2019年は3.01個、2020年は2.71個、2021年は2.51個で防御率もリーグトップ。これにはキャンプ前日の号令が効いたという。

「毎年、ストライクゾーンで勝負してくれと伝えていました。良い所に投げろ、カウントを作れと言っても、狙いすぎて失敗します。バットを振られる覚悟を持って投げ込めと。あと、今年は長打を防ぐ狙いから、ボール2個低く投げようと呼びかけました。1個では1個にならない。2個でやっと1個低くなるんです」

 改善と言えば、甲子園の防御率も去年の5.10から今年は2.82と良化した。放送後には、秘密の一端を明かした。

「実はナゴヤ球場の室内練習場にあるブルペンを1か所だけ甲子園の高さに変えたんです。かなり平らで、ひょっとしたら、本物よりもなだらかかもしれません。実際の甲子園で傾斜を感じてもらうためです。甲子園で先発する投手にはそのマウンドで変化球のチェックをさせました」

3年間で最も嬉しかった試合は「(木下)雄介の追悼試合です」

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