苦悩の1年を経て「光が…」 DeNA細川、オースティンらとの米国修行で得た手応え

勝負の6年目に向けて「打撃をモノにできるかできないかは自分次第」

 帰国後、三浦大輔監督に挨拶し、米国行きを許可してくれた御礼を告げると「(米国で)やってきたことを貫いてみろ。来年は期待しているぞ」と力強い言葉をもらった。パワーとスピードを兼ね揃える逸材としてブレイクを期待されながら5年が過ぎた。「ずっと期待していただきながら結果を残せていない。来年こそは恩返しではないですが、期待に応えたいですね」と力強く宣言する。

「来年はもう6年目。1軍で結果を出さなければいけない立場ですし、1軍で活躍すればチームの勝ちに繋がる。アメリカで見えた打撃スタイルをオフの間にしっかり自分のモノにして、キャンプ初日からアピールできるように準備したいと思います。打撃をモノにできるかできないかは自分次第。考えながら質の高い練習をして体に染み込ませていきます。1日1日を大切に」

 米国で手応えを掴んだ細川の顔に、もう苦悩の表情は浮かんでいない。そこにあるのは、オフの取り組みに対する高いモチベーションと来季の自分自身に対する期待だけだ。

 来年2月1日、沖縄・宜野湾で迎えるキャンプ初日。米国での経験を生かしながらどんなオフを過ごしたのか、細川の姿から見てとれるはずだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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