「KKコンビ」を倒して全国制覇 岩倉OBのポニー指揮官が受け継ぐ“全員平等野球”とは?

指導方針は“全員平等野球”、能力や年齢で区別しない

 そこから岩倉高の快進撃が始まる。高2秋の東京都大会を制すると、明治神宮大会でも優勝。新チームになってから選抜大会を迎えるまで、練習試合も含めて敗戦は東北高(宮城)に敗れた1試合のみだった。

「当時も不思議でしたね。『あれ? 負けないなあ』みたいな」と振り返る。選抜でも、準々決勝で同年夏の甲子園で優勝を果たす取手二高(茨城)を4-3で下し、準決勝でも大船渡(岩手)に2-1でサヨナラ勝ち。決勝も桑田の前に打線は14奪三振と抑え込まれながらも、自身は2本の二塁打を放ち、8回裏に0-0の均衡を破る決勝のホームを踏んだ。

「運はあった」と話すが、今振り返ると環境が強くさせたとも思っている。全員がレギュラーになるチャンスがあり、必死になった環境がチームの力になった。

 大学、社会人野球を経験したのち、地元・大田区に戻り、2004年に中学硬式野球チーム「羽田アンビシャス」を創設した。伝えているのは“全員平等野球”。練習メニューは皆同じ、能力や年齢で区別はしない。

 練習時間は土日のみ。平日は個々に一任している。リエントリー(交代後の再出場)や複数チームの大会出場が可能なポニーリーグでは、試合出場のチャンスは多い。だからこそ、誰もが上を目指し努力するという。「平日に(自主練習を)やっているかどうかはわかります。やっぱりチャンスは自ら掴むものですから」。全国制覇の経験は着実に継承されている。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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