“アンコ型”のおかわり君も成功例 少年野球で勝利や技術より大切な「体型の多様性」
高校まで陸上中心のロッテ・和田康士朗が盗塁王を獲得
一芸に秀でていればプロで活躍するチャンスがある「身体能力の多様性」も野球ならではの特徴。大渕氏が例にしたのは、ロッテの和田康士朗外野手だ。高校までは主に陸上をしていたが、高校卒業後に独立リーグへ進み、2017年に育成でロッテからドラフト指名を受けた。2020年に支配下登録されると、71試合で23盗塁を記録。昨シーズンは24盗塁でタイトルを獲得した。大渕氏は「野球は一芸でプロになれます。プロ野球界には投げること以外の運動能力が低い投手がたくさんいます。運動神経が抜群ではなくても活躍できる、野球は門戸が広い競技です」と語った。
「制度や規定を変えるのは簡単ではありません。現場でムーブメントをつくって連盟が制度を変えやすいようにしていけたらと思っています」と大渕氏。大人が子どもの可能性を決めつけたり、狭めたりしてはいけない。可能性を最大限に広げる仕組みを模索する必要がある。
(間淳 / Jun Aida)
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