「SNSはプロ野球選手を殺せる」 “殺害予告”被害を公表…リスク承知も見過ごせぬ惨状

弁護士を通じて被害を告訴、侮辱罪で立件される可能性も

 選手会の弁護士を通じ、警察に刑事告訴。特に悪質性の高い発言を繰り返す人物に対しては、侮辱罪で立件される可能性もある。ネット上の誹謗中傷を巡っては、2020年5月に女子プロレスラーの木村花さんが自殺。侮辱罪の厳罰化に向けた契機になった。

 会見での被害公表から3か月あまり。周囲からは心配された一方で、他競技のアスリートらから「よく言ってくれた」との声も届いた。もちろん「面倒くさいことをしてくれたな」と煙たがられることもあるが、行動を起こしたことに全く悔いはない。

 劇的に状況が改善するとは思っていない。「なくなることは、ないでしょうね」。プロ野球はオープン戦が本格化し、3月25日にペナントレース開幕を迎える。きっと毎日、誰かが標的になる。それでも、向けられる刃がひとつでも少なくなることを、切に願っている。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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