善戦続きの東大、今季初勝利を掴むには? 他大学より重い1点、避けたい“自滅”

初回、ワイルドピッチの間にホームインした東大・阿久津怜生【写真:小林靖】
初回、ワイルドピッチの間にホームインした東大・阿久津怜生【写真:小林靖】

1日の早大戦では9回2アウトまでリードも、同点に追いつかれる

 東大は7日、明治神宮野球場で行われた東京六大学野球の春季リーグの立大戦に4-7で敗れた。初回に先制し、逆転された後も8回に追いつく粘りを見せたが、その裏に力尽きた。前週の早大戦から善戦を繰り広げるが、今季1勝がなかなか遠い。

 幸先はよかった。今秋ドラフト候補の立大先発・荘司康誠投手(4年)から初回に3点奪取。しかし4回から2イニング連続で2失点を喫して逆転を許した。8回2死二、三塁から相手暴投の間に同点としたが、その裏、この回から登板した西山慧投手(4年)が2者連続の内野安打と四球で2死満塁のピンチを作り、柴田颯内野手(4年)に中前への勝ち越し打を許すなど3失点。東大は3回以降安打を放てず、ゲームセットとなった。

 勝利まで、あと一歩届かない。前週4月30日の早大1回戦では接戦を見せ、1点ビハインドの9回に阿久津怜生外野手(4年)のソロ本塁打で2-2の引き分けに持ち込んだ。翌5月1日の2回戦では、序盤に6得点するなど試合を有利に展開。しかし、1点リードの9回に2死から同点打を許して6-6の引き分けとなった。

 早大1回戦で155球の完投を演じ、翌日の2回戦でも4番手として4イニングを投げた井澤駿介投手(4年)は「自分のツメの甘さがでた。打たれたのはシンプルに自分の実力不足。きょうはちょっと勝てた試合だなと思っています」と自分を責めた。“先行逃げ切り”を目指してエースに託したが、“あと1ストライク”から痛恨の適時打を浴びた。

他大学に比べて、どうしても大きくなってしまう1点の価値

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