パの本塁打王は独走の山川穂高で決まり? 近年のキング5人の「傾向」をチェック
現在も活躍を続ける助っ人2名は、本塁打王獲得年の傾向も近かった
日本ハム時代のレアードは、春先はあまり調子が上がらず、シーズンが進むにつれて本塁打数が増えてくる傾向にあった。自身初の本塁打王を獲得した2016年も例外ではなく、4月終了時点では打率.222、5本塁打とやや低調な成績だった。
しかし、5月だけで12本塁打を放って打率.326という大活躍を見せると、続く6月も打率.333と好調を維持。7月以降は打率を落としたものの、9月には9本と最終盤に再び数字を伸ばした。最終的には2位のメヒア(西武)に4本差をつけて、見事にホームラン王の栄冠に輝いている。
2017年のデスパイネも4月までは打撃の調子がさほど上がらなかったが、こちらもレアードと同じく5月だけで2桁の10本塁打を記録。同月は打率.312、26打点と、打撃3部門全てで優れた成績を記録した。
そこから2か月間は打率、本塁打数ともにやや数字を落としたが、8月に7本、9月に6本と終盤に本塁打数を伸ばしていき、自身初めて30発の大台をクリアした。最終的には前年キングのレアードとの争いを制し、本塁打と打点の2冠王となった。
両者とも4月まではエンジンがかからなかったものの、揃って5月に2桁本塁打を放つ活躍を披露。その後も月間4~5本ほどのペースで本塁打を積み上げつつ、終盤に一気に調子を上げてタイトル争いを勝ち抜いた。現在に至るまでパ・リーグで活躍を続ける2名の助っ人は、それぞれ本塁打王を獲得したシーズンの経過も似通っていたといえよう。