江川卓氏がポーカーフェイスになった理由 メディアに口を閉ざした高校時代

“昭和の怪物”江川卓氏と俳優・渥美清氏との知られざるエピソード

――コンテンツを発信していく中で、江川さんとスタッフで擦り合わせている共通の意識はどのようなことになりますか?

「スタッフの方と話したのは、“標準”でいきましょう、と。(イギリスの)グリニッジ天文台とか(兵庫の)明石と一緒の標準時でいきたい。その標準ということができたら一番いいですね。話をあまり早く、時計を進めたりとかっていうのはやめていきたいな、と」

――その「標準」が、制作スタッフさん、出演者さんたちのポリシーになると思うのですが、具体的にはどのようなことでしょうか?

「例えば、ロッテの佐々木朗希投手が完全試合をやりました、と一つの事象が起きたとします。皆さんがチャンネルを合わせていただいたときに、標準的な考え方がそこにあったらいいな、と。全然、違う考えをする方もいらっしゃるので、それはそれでいいと思っています。どれが中心なのか、標準なのかと思ったときに、僕のチャンネルが標準となると一番いいなと思っています」

――今回、新たな一歩を踏み出されて、今まで知らなかった世界や、改めて野球が面白いなと思うことができた場面はありますか?

「まず面白かった部分としては、松坂大輔さんが出て、掛布雅之さん、中畑清さん……その人のことは知ってはいますが、意外に経歴の部分で、知らないことが多い。ドラフトでこんなことがあったとか知ると、それがすごく僕は面白いですよ。新しい発見としては、これまでご挨拶はするけれど、どういう人か、性格まではわからなかった。でも実際に会って、話をするのも、緊張はしますが、すごく楽しいですね。『ああ、なるほど』『こういうふうに野球をやっていたんだ』っていうのもあります。なので、スクリーン上で見ていた映画スターと話している感じです」

――ゲストも同じように江川さんに対して感じていると思います。聞き手にまわる時の江川さんの姿にも注目ですね。

「聞くのはあまり上手じゃないですけど、楽しみにしていただいたらいいかなと思います。昔、俳優の渥美清さんにお会いすることがありました。渥美さんが亡くなる3年くらい前に、テレビの対談だったかと思います。本当にもう、穏やかで素晴らしい人だったんですよ。それは、もうずっと忘れられない感動ですけど、そういうような感動が、今でも来ていただけるゲストにはありますし、これからもあると思います。(ちなみに)渥美さんはゲストでは来ませんよ(笑)」

(第3回に続く)

○江川卓(えがわ・すぐる) 1955年5月25日生まれ、福島県出身。作新学院高(栃木)時代にノーヒット・ノーラン12回、イニング連続145回無失点など数々の記録を達成。甲子園でも活躍。1978年に巨人に入団。9年間で135勝を挙げ、MVP1回、最多勝2回、最優秀防御率1回。1987年に現役を引退後は、野球解説者・評論家として多方面で活躍。チャンネル名の「たかされ」は座右の銘でもある「たかが野球、されど野球」、著書の「たかが江川、されど江川」というところから。

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