ダイエーでもあった“ハイタッチ拒否事件” 新井宏昌氏が振り返る「こんな外国人、初めて見た」
「良い打撃投手がいるチームは打撃も良くなる。打撃投手を壊してほしくない思いが強かった」
打撃コーチとしてチームが勝つために死力を尽くしていた新井氏も、これは頭にきたようで「こんな外国人選手、初めてみましたよ」と笑いながら振り返る。自身を否定されるのは構わないが、一番に考えたのは打撃投手のことだったという。
「一番、かわいそうなのは投げる人です。良い打撃投手がいるチームは選手の打撃も良くなる。打撃投手を壊してほしくないという思いが強かった。私はどの選手に対しても“おべっか”は使わない。新しく来たコーチがなつかないので、バルデスはいい気がしなかったのかなぁ」
結局、バルデスは2004年に打率.279、18本塁打74打点とまずまずの成績を残しながら退団。だが、14年後の2018年に新井氏は“天敵”と再会する。パドレスの特別アドバイザーとして春季キャンプ地・ピオリアを訪れた際に、オリックスの現地スカウトだったバルデスとばったり出会った。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)