ポニーが全国大会で採用した“レンタル制度” コロナ禍で出場困難なチームに救済策

第48回全日本選手権大会に出場したポニー博多南シャークス【写真:加治屋友輝】
第48回全日本選手権大会に出場したポニー博多南シャークス【写真:加治屋友輝】

ポニー全国大会では人数が足りなくなっても試合出場可能な仕組みを構築

 新型コロナウイルスが再流行している中、ポニーリーグの日本一を決める「マルハンインビテーション大倉カップ 第48回全日本選手権大会」が22日に開幕した。史上最大の92チームが集まった一方で、コロナ感染の影響で選手が足りなくなったチームも。そこで協会が設けたのが“レンタル制度”。「少しでも試合に出てほしい」というポニーの精神が反映されていた。

 東京・江戸川区球場など16会場で行われている同大会。各地で熱戦が繰り広げられているが、コロナに感染して参加できなかった選手も多かった。球数制限を採用しているポニーリーグでは、ひとりの投手が完投するケースは基本的にない。そのためチームの最低人数を12人と定めているが、複数のチームがコロナの影響で12人を割ってしまった。

「2度と戻ってこない中学生の夏ですから。3年生にとっては最後の全国大会。少しでも日常の野球をやらせてあげたいという思いでした」と那須勇元事務総長。採用したのが、他チームや出場していないチームから選手を借りることができるレンタル制度だった。

 もともと、全国大会でも合同チームで参加することを許可していた。さらに今回、急に人数が足りなくなっても試合に出られるような仕組みを作った。今大会では、5チームがレンタル制度を利用。他チームから選手を借り、試合に出場することができた。

試合中に人数が足りなくなったチームに“再出場”を許可した試合も

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