NPB入り熱望、キューバ最多勝右腕の実力とは? 打者転倒の“魔球”は「通用する」

徳島インディゴソックスのペドロ・アルバレス【写真:球団提供】
徳島インディゴソックスのペドロ・アルバレス【写真:球団提供】

徳島インディゴソックスのペドロ・アルバレスはデビュー戦で3者連続三振

 今オフのNPB入りを熱望している実力者がいる。2021-22シーズンのキューバ国内リーグで11勝3敗、防御率2.90の好成績を収め、最多勝に輝いたペドロ・アルバレス投手だ。8月に四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスと契約すると、デビュー戦で圧巻の3者連続三振。魔球のようなチェンジアップで打者を転倒させた。

 野球大国から来日した27歳のデビュー戦は衝撃的だった。8月10日に徳島と契約を結ぶと、2日後の12日には愛媛との公式戦にぶっつけ本番でマウンドに上がった。6回から2番手として登板し、相手は1番からの好打順。先頭の漆原をチェンジアップで空振り三振に斬ると、2番の大城も同じボールで空振り三振。3番の仁木は空振り三振した勢いで膝をついて転倒した。

 わかっていても打てない、まさに魔球のようなチェンジアップで打者を翻弄する投球スタイル。自らをサイ・ヤング賞にも輝いたマリナーズの名投手、フェリックス・ヘルナンデスに例える。直球の最速は93マイル(約149キロ)ほどだが、「自信があるのはコントロール。コンディションが整ってくれば、スピードももっと出る」と即戦力にはピッタリだ。

 四国ILの後期シーズンでは5試合に登板。12回を投げ、防御率2.25、被打率.182、17奪三振、6四球の成績を残した。徳島の取締役兼球団代表を務める谷田成吾氏も「即戦力タイプで、NPBでも通用すると思う。コントロールがいいですよね。パワーで押すだけではなく、打者を見て投げ方を変えたりとか、試合を作れるピッチャーだと思います」と太鼓判を押す。

 10月10日から宮崎県で開催されている「第19回みやざきフェニックス・リーグ」に参加する四国ILplus選抜チームのメンバーに選出された。NPBの若手選手を相手にキューバ国内リーグの最多勝投手がどのような投球を見せるのか、注目してみてはいかがだろうか。

【実際の映像】キューバ最多勝右腕の“魔球”に打者が転倒する瞬間

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