「まだやれるだろ、いけるだろ?」 戦力外から“NPB復帰”目指す右腕とエースの約束

広島・大瀬良大地【写真:荒川祐史】
広島・大瀬良大地【写真:荒川祐史】

“師弟関係”を結ぶ大瀬良大地から「まだやれるだろ、いけるだろ?」

 150キロを超える自慢の直球は影を潜め、思い切りの良さもなくなる。本来の投球を取り戻せず、迷いに迷ったままわずか5年でユニホームを脱ぐことになった。

 戦力外を受けた直後は「野球を続けるか迷った」という。それでも、広島時代に自主トレなどを共にし“師弟関係”を結ぶエース・大瀬良大地投手から「まだやれるだろ、いけるだろ? もう一度、NPBに戻ってこい」と背中を押された。

 その後は12球団トライアウトに参加。NPBからのオファーはなかったが「投げ方はめちゃくちゃだったけど、ある程度投げられた。もう一度、野球の楽しさを味わった。まだやりたいなって」と、野球熱が再燃。独立リーグから再出発し、再びNPBの舞台に戻ると決心した。

 キャンプ初日の2月1日には大瀬良から「初日はどうだった?」とLINEでメッセージが来たという。「本当なら自分のことでいっぱいなのに、気にかけてくれた。嬉しかったですね。『チームに溶け込みました』と返信しました」。チームを離れても“師弟関係”は今でも続いている。

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