伝統の守りに強打も…打倒・大阪桐蔭に名乗り 選抜V候補変えた元虎戦士の“金言”

大阪桐蔭のエース左腕・前田に3安打完封負けも「良い反省として考えればいい」

 そこで、長所はそのままに、自らのウイークポイントを平均値に持ってくることに着手。例えば繋ぎの打者が、短期間でいきなりホームラン打者になることは難しい。高い目標を掲げるよりも、まずは手の届く目標を設定することで「プラスというよりも、マイナスが減ったことで上積みできたのかなと思っている」と、打撃陣の成長した理由を説明する。

 昨秋の近畿大会決勝では大阪桐蔭のエース左腕・前田悠伍投手(2年)の前に3安打完封負けを喫した。選抜までの課題は、好投手からいかに得点を奪っていくか。

「前田君を打てなかったのは良い反省として考えればいい。この冬のトレーニングでパワーや筋力も上がっている。あとは考え方。選抜までの1か月半で大きく変わるわけじゃない。どう考えて、どういう気持ち、状況で打席に入っていくか。もっと細かく感じられることができれば変わってくる」

 葛城コーチも“古巣”の甲子園に帰ってくることになる。「まさかこんな形でね。でも一番いい形だと思う」。報徳ナインの躍動する姿を楽しみにしている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY