8年間で参加校が20倍超 “勝利至上主義”から脱却へ…高校野球で拡がるリーグ戦の気運

試合後の“学びの場”に反響「新たな野球の面白さに気付いた」

 リーガの開催時期は、主に秋季大会後から11月末まで。10~11月は本来、気候的にも野球をするのに適した季節のはずだが、多くのチームは秋の大会に敗れた時点で、その年の公式戦が終わってしまう。「もっともっと、秋の時期に公式戦が行われる方が球児たちにとってもプラスになるはず」と阪長さん。この時期のリーグ戦実施には大きなメリットがあると訴える。

「LIGA Agresiva」は発足当初から、球数制限や登板間隔の調整、低反発バットの導入など先進的なルールを取り入れてきた。そして、もう1つの大きな取り組みが、戦った選手同士が試合後に交流を持つ「アフターマッチファンクション」だ。

 試合中のプレーについて意見交換するなど、敵味方関係なく選手同士で語り合い、学び合い、スポーツマンシップを深め合う。参加した選手からも「新たな野球の面白さに気付くことができた」と多くの反響が寄せられているという。こうした声が少しずつ広まることが、リーガ参加校の増加にもつながっている。

 こうした取り組みは各方面からも注目され、反響が寄せられているという。「小中学生などのアマ球界もそうですし、野球だけでなく他競技でも同じような取り組みはできるはず」と阪長さん。リーガの枠組みを超えた、さらなる発展的活動も見据えている。

(高橋幸司 / Koji Takahashi)

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