学童野球が迎えた転換期…“保護者問題”で連盟が異例の通知 指導者や親の本音は?

全日本軟式野球連盟が「保護者参加についての考え方」を各都道府県支部に送付
全日本軟式野球連盟が「保護者参加についての考え方」を各都道府県支部に送付

全日本軟式野球連盟が「保護者参加についての考え方」を各都道府県支部に送付

 昨今の学童野球チームのあり方を巡り、ついに“大元”が動いた。公益財団法人全日本軟式野球連盟は6月6日付で「学童チームへの保護者参加についての考え方」という通知文を各都道府県支部に送付したことを公式HPで発表した。競技人口減少の理由の一つに挙げられるのが保護者の問題。今回は現場の指導者、保護者が抱える“本音”に迫った。

 まずは全日本軟式野球連盟が通知するに至った経緯を紹介する。以下はHPから抜粋。

「昨今の競技人口減少の一つに、保護者の負担が挙げられています。時代の変化により共働き世帯の増加や休日の過ごし方の変化により、子どもが野球をやってみたいと言っても、保護者の金銭的な負担や時間的な負担が大きいことで、野球をさせることが敬遠される傾向が見受けられます。

 本連盟では、多くの子どもたちが野球を始められ、また、野球をやっている子どもたちが途中で辞めることがないよう、各都道府県支部および登録チームにおいて本件の趣旨をご理解いただき、日頃の活動を行って頂きたいと考えております」

 多くの学童野球チームでは父母会が存在している。練習や試合で怪我をした選手の手当、遠征の手配、チーム備品のチェック、スケジュール調整、お茶当番など……。チーム運営をスムーズに行うため保護者の力は必要不可欠だった。

中学クラブチーム監督「親の負担を考慮して父母会はなくしたい」と口にするも…

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