慶大、早大破り4季ぶり40回目の優勝 鷹3位の廣瀬が20号、甲子園Vの慶応高に次ぎ栄冠

東京六大学秋季リーグを制した慶大【写真:加治屋友輝】
東京六大学秋季リーグを制した慶大【写真:加治屋友輝】

4番の栗林泰三は戦後17人目の3冠王を獲得

 慶大は30日、東京六大学野球秋季リーグの早大3回戦に5-3で勝ち、2021年秋季以来4季ぶり、40回目の優勝を勝ち点5の完全優勝で飾った。

 3回、ドラフト会議でソフトバンクに3位指名された主将の廣瀬隆太内野手(4年)が左翼席へ今季2号の先制2ラン。リーグ史上4位の早大・岡田彰布(現阪神監督)に並ぶ通算20本目の本塁打だった。廣瀬は今季打撃不振で、この日の初回の第1打席で三ゴロに倒れた時点では、打率.235だったが、ここぞの場面で値千金の一発を見舞った。

 6回に1点差に迫られるも、7回には本間颯太朗内野手(3年)のソロなどで3点を加えて突き放す。先発の外丸東眞投手(2年)も、7回途中まで9安打を浴びながら3失点でしのぎ、勝利を引き寄せた。9回は、2番手・森下祐樹投手(4年)が、早大打線に反撃を許さずゲームセット。ベンチからナインが飛び出し、マウンド付近に歓喜の輪ができた。

 4番の栗林泰三外野手(4年)は2打数無安打1犠打2四球。今季打率.407(リーグトップ)、16打点(同)、3本塁打(他3人とトップタイ)で、昨年の秋季の慶大・萩尾匡也外野手(現巨人)以来、戦後17人目の3冠王に輝いた。

 今季の慶大は、4季連続優勝を目指した明大を2勝1敗で破るなど、他の5大学全てから勝ち点を奪取。最終節の早慶戦が、“勝ち点を取った方が優勝”の展開となった中、1勝1敗でこの日が“優勝決定戦”となっていた。今夏の甲子園で神奈川・慶応高が107年ぶりの全国制覇を果たしたのに続き、“慶応の年”として締めくくった。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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