無くなった保護者からの「何故ここで交代?」 ポニー投球数制限の怪我予防以外の利点とは

沖縄ダイヤモンドBBCの我那覇真主将【写真:中戸川知世】
沖縄ダイヤモンドBBCの我那覇真主将【写真:中戸川知世】

ポニーリーグでは怪我予防のため、1試合の投球数の上限を設定している

 2020年に「SUPER PONY ACTION 2020」を掲げ、野球界に新たな風を吹かせたポニーリーグ。子どもの未来を守るために取り入れた投球数制限は、他の中学硬式野球リーグや少年野球でも採用されるようになった。では、現場の選手や監督は投球数制限をどう見ているのだろうか。

 国の青少年を守るという「Protect Our Nation’s Youth」の頭文字を取ったポニーリーグ。あくまで中学野球は通過点とし、怪我の予防に努めてきた。日本ポニーベースボール協会の理事で、肘内側側副靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の権威としても知られている、慶友整形外科病院スポーツ医学センター長の古島弘三医師の指導をもとに、5月に行われたポニーフェスタでは約1000人の肩肘検診を無料で実施している。

 そんなポニーが2020年から取り組んでいるのが、投球数制限だ。1試合の上限は1年生が60球、2年生は75球、3年生は85球と定め、1試合で50球を投げると翌日の試合は登板できないなどのルールもある。

 23日から行われている夏の全国大会「マルハンインビテーション大倉カップ 第48回全日本選手権大会」でも同ルールは採用されている。日本一を決める全国大会での投球数制限を現場の選手や監督はどのように見ているのだろうか。話を聞くと、怪我の予防だけではない利点も見えてきた。

沖縄ダイヤモンドBBCの我那覇は球数を抑えるため投球スタイルを変更

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