大谷翔平を圧倒したCY賞左腕 元横浜助っ人との二人三脚で築いた“究極”のフォーム

日本時間6日のエンゼルス戦に先発し、7回1失点と好投したマリナーズのロビー・レイ【写真:木崎英夫】
日本時間6日のエンゼルス戦に先発し、7回1失点と好投したマリナーズのロビー・レイ【写真:木崎英夫】

ロビー・レイはブルージェイズでウォーカー氏とフォーム修正に取り組んだ

 エンゼルスの大谷翔平を3打席連続の空振り三振に仕留めたマリナーズのサイ・ヤング賞左腕ロビー・レイが7日(日本時間8日)、演じた快投について振り返った。

 次回登板に向けブルペンでの投球を終えたレイはタオルで汗を拭うと、5日(同6日)の対決を振り返った。

「もちろん、長打は警戒していました。でも、分析した事前データを頼りに特別な何かをしたわけではないですよ。登板前に強く思ったのは、ずっと大切にしてきたスライダーの切れと回転を意識した高めのストレートを内角にも配して挑むということでした」

 持ち球はストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップの4球種だが、大谷には計13球を投げ、入り球にも決め球にも使った外角へシャープに滑るスライダー9球と、先の言葉通りに、伸びのあるストレート4球を織り交ぜる組み立てで圧倒した。

 2021年、レイはその前年8月終わりにダイヤモンドバックスから移籍したブルージェイズで32試合に登板し、13勝7敗、防御率2.84の成績でリーグ最多となる193回1/3と248奪三振を記録。21年のア・リーグサイ・ヤング賞を獲得した。その躍進を支えたのが2004年に横浜ベイスターズに在籍したピート・ウォーカー投手コーチだった。同コーチと取り組んだフォームの修正がその後の投球に大きな影響をもたらしているという。

「投球動作の各フェーズを見直してコンパクトにしました」

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