大谷翔平「採点」、米スカウト5人が“匿名”公開 速球最高点、ハム称賛の声も

米スカウト5人が大谷翔平を評価…二刀流の実現「彼こそその選手」

 左太もも裏を痛めて戦列を離れている日本ハムの大谷翔平投手。それでも2軍施設で練習する姿をレンジャーズ首脳陣が見学に訪れるなど、メジャー球団からの注目が途切れることはない。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーモア」では、大谷に関するオリジナルの特集記事を掲載。カブスのフロントオフィスで25年働いたチャク・ワッサーストローム氏がメジャー球団のスカウト5人に聞き取り調査をした興味深い内容で、大谷がメジャー移籍を果たした場合、将来的には投手としては「エース」、打者としては「平均以上」になると総合評価を下している。また5人のスカウトは異口同音に「二刀流が実現できるとしたら、彼こそその人物」と絶賛している。

 ワッサーストローム氏は、匿名を条件にメジャー現役スカウト5人に、大谷のスカウティングリポートの公開を依頼。実際のスカウティングリポートで使われる「数値」による具体的な評価を投手編、打者編に分け、メジャー注目の“二刀流”を分析している。

 まずは、投手としての大谷だ。5人のスカウトは、現在の大谷を「2」から「8」までの7段階評価で、先発3番手との実力を持つ「6」と評価。将来的には、先発1番手か2番手を任せられる「7」になる評価をしたという。最高評価の「8」はメジャーを代表する「プレミア投手」を意味し、スカウトは滅多に「8」を使わない。また1人のスカウトは、日本とメジャーの環境の違いを指摘し、田中将大やダルビッシュ有のように適応できることを証明すれば「8」がつくと話したそうだ。

 スカウトたちは、いずれも大谷を速球で押す「パワーピッチャー」だと考え、ダルビッシュやバーランダー(タイガース)、クレメンス、ノーラン・ライアンと似たタイプだと指摘。「20」から「80」までの数値による評価では(メジャー平均は50に相当)、大谷の速球は最高点の「80」、スプリットは「70」、スライダーは「65」、カーブは「50」と判断された。球速160キロにも達する速球は、誰もが絶賛。比較的球数少なく長いイニングを投げられる上に、同じく評価の高い変化球でストライクを取れることを指摘しながら「滅多にないタイプ」と手放しで褒めている。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY