今もマイナー落ちへの危機感を持ち続ける男 田澤純一が米国で這い上がるために身につけた流儀
2014.05.18
今季もレッドソックスの貴重なセットアッパーとしてマウンドに上がり続ける田澤純一は、常に「危機感」というフレーズを口にする。今季2度目の開幕メジャーを果たしてもなお、危機感を持ち続ける理由はどこにあるのか?
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photo Getty Images

田澤が危機感を持ち続ける理由

 今季もレッドソックスの貴重なセットアッパーとしてマウンドに上がり続ける田澤純一だが、彼が口癖のように言い続けるフレーズがある。

「常に危機感を持っていきたいです」

 何に対する危機感なのか? それは「現状に満足した途端、今の立ち位置は簡単に失ってしまう」という危機感だ。

 今季2度目の開幕メジャーを果たしてもなお、危機感を持ち続ける理由――それは、マイナーで臥薪嘗胆した日々に、メジャーにはい上がることの難しさ、そして定着することの難しさを目の当たりにしてきたことにある。

 今でこそ、時速94~95マイルを計時するフォーシームでストライクゾーンを大胆に攻め、スライダーやスプリットをアクセントに、球数少なくアウトを重ねるスタイルが代名詞となった田澤だが、レッドソックスの一員となった2009年当初は戸惑うことも多かった。

 配属された2Aポートランドでのこと。当時2A投手コーチだったマイク・キャサー氏(現パドレス傘下3A投手コーチ)に「投げるのはストレートだけ。3球で三振を取ってくるんだ」と言われたことがある。

 マイナーリーグの打者の狙い球は、もちろんストレート。ストレートを狙ってくるなら、最初はスライダーから入れば簡単にストライクは取れるはずだ。なのに、ストレートで真っ向勝負しろという。しかも、日本では2ストライクに追い込んでから、遊び球としてわざとボールを投げて、打者との駆け引きを繰り広げることもある。なのに、3球で勝負しろという。頭を悩ますこともあったが、自分が海を渡った理由を考えた時、すべてが晴れた。



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