セパ“強みランキング”、各球団を支えてきたポジションはどこ?
セ・リーグの前半戦をリードしたポジションは?
『セパ“弱点ランキング”、各球団の穴となっているポジションはどこ?』で、各球団の野手のポジション別成績を精査し(注)、攻撃・守備両面から他チームに対し後れをとっているポジションの確認を行った。しかし、手当ての必要なポジションをおおまかに把握するための方法としてはよいが、弱点の存在は織り込み済みで、それ以外の強みで弱みを消せている球団があってもおかしくない。
そこで今回は前回とは逆に、チームにとっての強みがどこのポジションにあるかを確認してみよう。
まず、セ・リーグの延べ54ポジション(DH含めた野手の9ポジション×6球団)の中で、得点換算で最も大きなプラスを出している5ポジションは以下の通りだった。
○5位 巨人の捕手 15.2(攻13.8、守1.3)
若手の小林誠司へのスイッチがうまくいかず対応でばたついたポジションだが、相川亮二の打撃が好調で相対的にはプラスになっている。この勢いをどこまで引き延ばせるかは、巨人の後半戦の戦いのカギとなる。
○4位 ヤクルトの一塁手 16.1(攻12.8、守3.3)
畠山和洋が本塁打を量産。打率は3割超えを達成した昨年よりも低いが、四球を稼げているため出塁率は保っている。守備も平均以上のレベルにあるようだ。
このリーグ内でのリードを、同じポジションのDeNAのホセ・ロペスや実績十分の巨人の阿部慎之助の追撃をかわして守り通せば、ヤクルトの得点力のリードもある程度守られそうだ。
○3位 巨人の遊撃手 17.8(攻5.8、守12.0)
坂本勇人の守備での貢献が光っている。巨人の失点は12球団で最も少ないが、内野手のゴロをアウトにする能力の高さが投手を助けることで実現している。坂本が支えている部分もあると見られる。