重要性は開幕投手に匹敵 重要なファクターともなり得る「裏の開幕投手」

近年のロッテは「開幕・涌井」、「裏開幕・石川」という形に

【千葉ロッテ】
2012年:グライシンガー(前年成績:1勝5敗 防御率4.15)
2013年:藤岡(前年成績:6勝7敗 防御率3.36)
2014年:涌井(前年成績:5勝7敗7セーブ13ホールド 防御率3.90)
2015年:石川(前年成績:10勝8敗 防御率3.43)
2016年:石川(前年成績:12勝12敗 防御率3.27)

 千葉ロッテは、この5年間の開幕2カード目の初戦における成績が4勝1敗と、大きく勝ち越している。グライシンガーは、巨人から移籍したこの年に3年ぶりの2桁勝利(12勝)を挙げた。このことから、千葉ロッテの投手起用は当たっていると言えるだろう。


空振り三振を奪うロッテ・石川歩【動画:パ・リーグTV】

 また、「裏の開幕投手」を務めたすべての投手が、その年に100イニング以上を投げている。石川の台頭によって、近年は「開幕・涌井」「裏開幕・石川」という形が出来上がりつつあるようだ。2本柱がカードの頭にそびえ立つ千葉ロッテ。開幕カードは3連敗に終わったが、ここからの巻き返しは十分可能である。

【オリックス】
2012年:西(前年成績:10勝7敗1セーブ 防御率3.03)
2013年:海田(前年成績:0勝 4敗 防御率3.04)
2014年:西(前年成績:9勝 8敗 防御率3.63)
2015年:西(前年成績:12勝10敗 防御率3.29)
2016年:西(前年成績:10勝6敗 防御率2.38)

 オリックスは5年のうち、4年は西が2カード目の開幕投手を務めた。安定して2桁勝利を挙げる投手が常に裏ローテにいるのはオリックスの強みだろう。チームがAクラス進出を果たした2014年シーズンはこの開幕2カード目の初戦に勝利しており、短期的に見ても長期的に見ても、この試合を落とさずに済むのならそれに越したことはない。

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