飛躍が期待される選手も パ・リーグ所属の「東京六大学野球」出身者は?
パ・リーグ在籍選手なしの大学は?
【明治大学】
島内宏明(楽天)、岡大海(北海道日本ハム)、関谷亮太(千葉ロッテ)、山崎福也(オリックス)、上原健太(北海道日本ハム)、中道勝士(オリックス)。
楽天・星野仙一取締役副会長の印象が非常に強い明治大学。多数のプロ野球選手を輩出しており、現在では早稲田大学に次ぐ6選手がパ・リーグには在籍。山崎福(2014年)、上原、阪神・高山(阪神、いずれも2015年)、柳(中日、2016年)と、昨年まで3年連続でドラフト1位選手を輩出している。また最年長にあたる楽天・島内も現在27歳と、今後が楽しみな選手がそろう。
島内は昨年、自己最多の114試合に出場し、楽天の生え抜き選手として初の2ケタ本塁打にあと1本と迫った。ライバルは多いが、思い切りのいい打撃と守備で定位置確保を狙う。
野手ながら「エースナンバー」背番号18を背負う岡は、大学時代は投手と野手の「二刀流」。球史に残る二刀流・大谷が所属する北海道日本ハムに入団したのは奇遇ながら何かの縁だろう。陽岱鋼(現巨人)が抜けた外野の定位置争いでリードをしていきたいところだ。
関谷と山崎福の日大三高出身の2投手、そして大型左腕・上原は、まず1軍に定着するためにも確かな結果が欲しいところ。ドラフト1位で入団した山崎福と上原はそうだが、JR東日本経由で入団した関谷もドラフト2位。チームの期待に応えるシーズンとしたい。
なお北海道日本ハム・的場コーチ、楽天・柳沢コーチ、オリックス・三輪コーチはいずれも明治大学出身で、現在全員1軍、あるいは2軍でバッテリーコーチを務めているという共通項もある。
【法政大学】
在籍者なし。
山本浩二氏、新井宏昌氏、江川卓氏、最近では稲葉篤紀現北海道日本ハムSCO(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)など、球史に残る選手たちを輩出してきた法政大学。セ・リーグには横浜DeNAを中心に計10選手が在籍しているが、意外なことに現在パ・リーグには法政大出身者はゼロという状況だ。
かつては阿部真宏現埼玉西武コーチが大阪近鉄、オリックス、埼玉西武とパ・リーグを渡り歩き、G.後藤武敏(DeNA)が埼玉西武に在籍。大引啓次(ヤクルト)はオリックスと北海道日本ハムでつなぎ役を担った。
なお、日本で初めてシンカー、ナックルを投げたと言われ、晩年に毎日オリオンズに所属してプロ通算237勝を挙げた若林忠志氏、南海ホークスを率いて黄金時代を築いた鶴岡一人氏、当時の西武とダイエーでチーム強化に尽力した根本陸夫氏、当時の近鉄で投手・野手双方でオールスターに出場経験のある関根潤三氏など、パ・リーグにまつわる偉人がOBには並ぶ。