今秋ドラフト候補の東北福祉大「4番」打者 2安打1打点で白星発進に貢献

4年生の活躍で7回コールド勝ち、元西武の大塚監督「合格点!」

 大学入学直後からレギュラーとして試合に出場し、あっという間に最終年を迎えた。阪神・金本知憲監督など40人以上のプロ野球選手を輩出する東北の名門で野球ができるのも、この秋まで。大学での野球生活はカウントダウンが始まっていることを感じているようで、「このユニホームを着られることに誇りを持ってやりたいですね」と力を込める。

 練習や試合など、日々の取り組みや精度が進路に影響するが、「1プレー、1プレーをどれだけ楽しくやれるか」と楠本は話す。昨秋のリーグ戦を2位で終え、現チームが始まった頃、大塚監督から「楽しんでやりなさい」と言われたそうだ。プロ野球界を知る指揮官の言葉のおかげで、結果だけに囚われず、そして、気負わずにプレーできている。

 近年、東北福祉大は仙台大と優勝争いを繰り広げており、この春は2季ぶりのリーグ優勝を目指す。中心選手として、プロ注目の楠本がプレーや姿勢でチームを牽引する。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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