四国IL徳島を就任半年で優勝に牽引 海外経験豊富な国際派監督の教えとは
「従来のスタイルは一切変えました。僕のやり方にさせてもらいました」
――徳島インディゴソックスには、12年の歴史があります。ある種のスタイルができているのでは。
「僕は、従来のスタイルは一切変えました。僕のやり方にさせてもらいました。鈴木康友コーチも『監督に好きなようになってください』と言ってくださったし、いろいろ見直しました。球場ではガンガン音楽をかけたし、今までやっていないことをやりました。選手はやりやすくなったのではないでしょうか。今の徳島は明るいし、みんな元気でしょ? プラス思考になるような枠組み作りをしたんです」
――今季はNPBに指名されそうな有望な選手はいますか?
「4~5人は、面白いなという子はいます。彼らにはぜひ、上の世界に行ってほしい。でも、せいぜい5パーセントが上に行ける程度です。あとの選手は野球をあきらめることになる。僕もプロになるのに苦労をした方ですから、そういう選手にもあとあとためになるいい経験をしてほしいですね。
今季は外国人も活躍しましたが、僕自身、海外での経験が長く、英語も北京語もスペイン語もできるので、いろんな国からきた選手をまとめることができた。やりやすいと言ってくれています」
――養父監督は、これまでの監督とは少し違うタイプのように見えます。
「僕自身が今も現役の経営者です。今も神奈川県で野球のスクール(Roots Baseball Academy 養父鉄野球塾)も運営しています。日本の監督は何か偉い人のような感じ、ボスみたいですが、海外では監督は偉いわけじゃない。英訳すればマネージャーですから。
選手に方向性を与え、動機付けはしますが、やってるのはお前たちだから自分で考えて自分で動けないとプロには行けないよ、そういうことですね」