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1度は野球を諦めた苦悩の選手 四国独立L「エイトマン」が手にした野球ができる喜び

野球選手にはそれぞれ独自の経歴があり、中には1度は野球から離れたが再びグラウンドに戻ってきた選手もいる。その1人が梶栄斗外野手だ。

アジアンブリーズで得たものとは「恥をかくのを恐れていた自分が哀れだった」

 アジアンブリーズは日本人選手だけではなく、香港やフィンランド出身の選手も所属した多国籍軍。MLBのマイナーチームやメキシカンリーグチームなどと対戦し、個々の力をアピールする機会が用意された。梶は当初、海外の投手特有の動く球に苦戦するもスイングを修正するなど試行錯誤を行った結果、徐々に長打を打てる場面が増えた。また、コーチ陣の手厚い指導のおかげもあり、打率.333(24打数8安打)1打点1盗塁の成績を残した。

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 梶にアジアンブリーズを振り返ってもらうと満足した表情で次のように語った。

「アジアンブリーズでは本当に多くのことを学び、多くのギフトを頂きました。こんなに野球が楽しい、好きだと思ったのは小学校で野球を始めたときぶりだったと思います。一度野球を離れ、1年半のブランクもあって正直アメリカの高いレベルでプレーできるかも分からなかったですし、怖さもあった挑戦でした。しかし、あの野球をしていなかった期間で様々なことを学び、恥をかくのを恐れていた自分が哀れだったと気づいたそのときに挑戦を決意したことが今に繋がりました」

 これは苦しみ、野球から離れた経験がある梶だからこそ溢れだした心からの叫びだろう。両親をはじめ、周りの支えがあって再びプレーすることができた喜び、挑戦する機会を得た今だからこその感謝の気持ちだ。「今後も僕を変えてくれたこのビックイベントがこれからもどんどん続いていってほしい。そして変わるきっかけを与え続けてほしいなと思いました。本当にアジアンブリーズに行ってよかったです。冬馬さんにこのようなチャンスをくださって心から感謝しています」と笑顔で話した。

 こうした海外での経験を得て今年は愛媛の一員として打棒を振るう。リーグ戦では圧倒的な存在感をみせる活躍をすると同時に今年のNPBドラフト会議で指名されることを目標にプレーするという。また、リーグ中盤には選抜チームとして米国遠征の機会があり、選出されればアジアンブリーズでチームメイトだった選手と対戦する可能性があるという。彼らとの再会を期待しながら愛媛の「エイトマン」は今後も心から野球を楽しむ。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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