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用具のプロに聞く、グラブ磨きのポイントは? 「汚れ落としも重要ですが…」

野球選手が大切にするグラブ。小さい頃は汚れたグラブやスパイクをそのまま練習、試合で使ったこともあった。取材を通じて、現場で見るプロの用具は当たり前だが、キレイに磨かれ、整頓されているのを知り、今ではその過去を恥じている。

久保田運動具店東京支店の山田佑紀さん【写真:編集部】
久保田運動具店東京支店の山田佑紀さん【写真:編集部】

プロ野球選手は毎日やっているグラブ磨き、商売道具に注ぐ愛情は尋常ではない

 野球選手が大切にするグラブ。小さい頃は汚れたグラブやスパイクをそのまま練習、試合で使ったこともあった。取材を通じて、現場で見るプロの用具は当たり前だが、キレイに磨かれ、整頓されているのを知り、今ではその過去を恥じている。今回、少年少女たちの参考になれば、と「スラッガー」を扱うプロの野球メーカー・久保田運動具店東京支店の山田佑紀さんに“グラブの磨き方”を聞きに行った。NPBの球団も担当する山田さんは来店した子供たちにも「プロの選手はね……」と語りかけることもあるという。

 グラブ磨き実演のため、山田さんは土で汚れたグラブ、タオル、汚れ落としのクリーナーを手に持っていた。

「クリームを適量、タオルにとってもらって……。塗る感覚では落ちないので、ゴシゴシとこすってください」

 捕球面の汚れをあっという間に落とすと、続いて背面も丁寧に強くこすって、汚れを取っていく。キレイになったら、仕上げはグラブミットワックス。汚れが蓄積すると、落ちにくくなるだけでなく、そこからひび割れや劣化をしていく。保革するための道具だ。「使ったら、磨く。毎日やってほしいですね」と山田さんは語る。

 都内にある店舗には子供たちもグラブ選びにやってくる。買った後、子供たちからメンテナンスの方法を聞かれることも多い。次に多く受ける質問は「プロの選手もグラブ磨きをするのですか?」ということだという。

「プロは毎日、磨いています。試合後、ロッカーに戻ってすぐの人もいれば、試合前練習が始まる前に磨く選手もいます。商売道具ですからね。これ(愛用のグラブ)で毎日勝負していますから」

「毎日、磨いている」と教えると目を大きくして驚く子供たちも多い。自分ではなく、スタッフが磨いていると思ったとか、汚れたらキレイな新しいグラブが届くと思い込んでいる子もいたという。

「なので、実は小学生や中学生のみんなよりもプロ選手の方がグラブを大事にしているかもしれないよ、なんて教えてあげますね。人によって違うかもしれないですが、大半の選手は試合用に使うグラブは1個です。それを何年も使います。1個のグラブを5年以上使う選手も多いです。『新しいグラブを育てているけど、元々、使っていたグラブの方が安心感が違う』と言っている選手もいます」

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