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休部のピンチを実りある時間に 履正社女子野球部が取り組む「オンライン部活」

新型コロナウイルスの影響により、この春は日本各地で数多くの学校が休校となっている。それに伴い、休止となった部活動も多い。履正社高校女子硬式野球部もその1つだ。グラウンドで白球を追えない日々を、どう過ごしたらいいのか。チームを率いる橘田恵監督が選んだのは、オンライン会議システム「Zoom」を利用した「オンライン部活」の開催だった。

週6日、朝9時からオンライン部活、生活習慣の乱れを防ぐため選手は“時間割”を作成

 カメラから遠く離れすぎる子がいたり、画面の中をネコが横切ったり、自宅から繋がるオンラインならではのハプニングもあるが、選手からの反応も上々。「充電がなくなる」「あまり思い切り動けない」「声が途切れる」などの課題も見つかったが、「1日の始まりが良くなる」「気が引き締まる」「みんな元気か確認できる」「会えなくても一体感がある」といったポジティブな声が届いているという。「会えないから今だからこそ、お互いにグラウンドで一緒に練習できた時間がいかに幸せであったかを実感していますね」と橘田監督は話す。

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 また、週6日、朝9時からオンライン部活をスタートさせるのには、狙いもある。それが「生活習慣の維持」だ。

「学校がない、部活がない、家に籠もっていないといけない、となった時、生活習慣にかなりの差が出ると思うんです。自分で時間をコントロールできる子もいるし、学校や部活があるからどうにかやってこれた子もいる。そこを崩してほしくないというのは、チームとしても、彼女たちと出会った人間としても願うところなので、選手には毎週1回、自分自身の自慢の時間割を作って提出してもらっています。いつ学校が始まるか分からないので、学校に行く時と同じ時間に起きて、夜は早めに寝る。朝9時からの部活以外の時間は、勉強、野球、家の手伝い、好きに使っていいから時間割を作りましょうと。提出はしてもらいますが、できたかできなかったかは各自反省し改善する、そして、自分の心に聞いて下さい、と伝えてます(笑)」

 オンライン部活には、今年入学したばかりの新1年生も加わっている。オンラインで自己紹介を済ませ、画面から2、3年生のレベルの高さを実感。同時に上級生は1年生には負けられないと、互いにいい刺激を受けている。実際にはまだ会ったことはないが、入部当初、新1年生にうれしいプレゼントが届けられた。

「入学式という晴れ舞台がなくなってしまったのが私の中で大きくて、2、3年生に協力してもらって『入学おめでとう』動画を作りました。簡単な自己紹介とおめでとうメッセージを撮って送ってもらって、それを私が編集して1年生に送ったんです。慣れない動画編集がとにかく下手で(笑)。テロップはずれるし、字は重なるし。4日間かけて何とか編集した動画をキャプテンに見てもらったら、『いろいろあるけど、いいんじゃないですか』ってOKをもらいました(笑)」

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