選手から球団職員転向の元ロッテ2投手 野球人生におけるターニングポイントは?

上野大樹さん(左上)古谷拓哉さん(右上)MCまさなりさん(中央)【写真:(C)PLM】
上野大樹さん(左上)古谷拓哉さん(右上)MCまさなりさん(中央)【写真:(C)PLM】

なかなか聞くことのない「球団職員」という仕事とは

――現在、お2人は球団でどのようなお仕事をされているのでしょうか。

 上野さん「今はファンサービスグループのおもてなし担当というところで仕事をしています。基本的には、来場されたお客様にその1日を気持ちよく過ごしていただけるような施策などを考えて運営しています。また、お客様が気持ちよく過ごしていただくためには、球場のスタッフ(クルー)の皆さんも気持ちよく、そして楽しく働いていただければ、来場されたお客様がより楽しい空間を作っていけるのかなと考えています。なので、クルーの皆さんも気持ちよく働いて楽しく働ける環境を整えたりすることも私の仕事です。今年から、今回の『Watch Party』やオンラインマリンフェスタもそうですし、イベント設計も新しく担当することになりました」

――今年初めの段階で、YouTubeデビューすると思っていましたか?

 上野さん「今までは『現役の頃応援してました!』と言われて『ありがとうございます!』だったんですけど、最近はゲートとかに立っていると、『この間YouTube見ました』と言ってくださる方が本当に多くて(笑)。最近は8割方そっちのお声がけのほうが多くて、非常にありがたいなと思ってます。ここ1年で『マリーンズのYouTuber』みたいな感じです(笑)」

――古谷さんは今どのようなお仕事を球団でされているのですか?

 古谷さん「今年の2月、営業部から球団本部運営部育成メディカル担当に異動となりまして、その名の通り、若手の選手の育成や栄養のサポートや、トレーニングやコンディショニングの部分も包括したかたちでメディカルと呼んでいます。選手のサポートをしているトレーナーさんやコンディショニングコーチさん、栄養士さんらに対して会社側からサポートをする。

 例えばインフラを整えてあげるとか、新しい取り組みをしたいという要望に対して、現場と会社の間にいるような立ち位置で今仕事をやらせていただいてます。まだ新しくできたばかりなので、自分がどのようなポジションでやっていけばいいのかと、チームづくりを踏まえつつ、(自分の)スタイルを確立していければなと思います」

――新型コロナウイルスの影響でそれぞれのお仕事でも難しい部分はありましたか?

古谷さん「これはマリーンズに限らず、どの球団、スポーツ団体でもそうだと思いますが、選手やチームがスケジュールに沿ったかたちで準備をしていくなかで、今まで経験したことのないような状況になってしまったので、結構手探りの状況が続いていました。ありがたいことに6月に開幕はしましたが、前半は選手のコンディショニングなどをどう維持していけばいいのか、開幕に向かってどう調整したらいいのかというのもありました」

――あらためて古谷さんの立場でやってみたいことはありますか。

古谷さん「中長期的にチームをビルドアップしていくためにはどうしたらいいのかっていうところですと、FAで選手を補強することももちろんチームを強くしますが、ドラフトでとったような若い選手に対して、彼らが目指すべき姿と球団が期待している選手像をマッチさせたうえで目標を立てて、かつ目標をどうやって施策に落とし込んでいくか、実際のプログラムに落とし込んで結果を出していくかという部分ですね。そこにフォーカスしていくためには、中長期的にどういうふうに現場を見ていけばいいのかということを今は考えてます」

現役生活の長い選手はやはりストイック

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