月額890円でチーム応援、中部地区の女子野球発展へ 「東海NEXUS」が仕掛ける試み

チーム創設2年目の「東海NEXUS」【写真提供:東海NEXUS】
チーム創設2年目の「東海NEXUS」【写真提供:東海NEXUS】

愛知ディオーネの元監督・碇穂さんと元職員・野口眞孝さんが尽力

 東海・中部地区の女子硬式野球チームが所属する「センターリーグ」が、今季スタートした。初の大会となった5月4日のセンタートーナメントを制したのは、チーム創設2年目の「東海NEXUS」。女子プロ野球・愛知ディオーネの元職員と元監督がゼロから立ち上げたチームは、オンラインサロンなどユニークな取り組みで注目を集めている。【石川加奈子】

「今までにない喜びを感じた1勝でした」。碇穂監督は、初戦の岐阜第一高戦をしみじみと振り返った。昨季は6人で活動していたため、この試合が単独チームとして臨む初めての公式戦。6-4で競り勝つと、続く決勝の至学館大戦も劇的なサヨナラ勝ちを収めた。最高の船出に「野球ができることは当たり前ではないですし、だからこそ、今本当に楽しいです」と微笑んだ。

 愛知県一宮市に本拠を置く愛知ディオーネの監督を務めていた碇監督が、新チームを立ち上げたのは昨年2月。愛知ディオーネの京都移転が決まった際、愛知に残ることを決めた。「中部地区の女子野球の発展が気になっていて、第2の人生を懸けてみようと思いました」と当時の心境を明かす。関東には巨人、関西には阪神が支援するアマチュア女子リーグが年々規模を大きくする一方、東海地区には高校、大学、クラブと複数のチームがあるにも関わらず、地区連盟がなくもどかしく感じていた。

 愛知ディオーネの職員であった野口眞孝氏も同じ思いだった。新チームの代表を買って出て、一宮市を本拠地にチームを2人で立ち上げた。野口代表は人脈を生かしてスポンサー獲得に走り回り、碇監督は教え子らにビジョンを語りながら選手獲得に尽力。昨季は選手6人でスタートした。

 現在の選手数は、大学生3人を含む12人。社会人選手は地元企業と雇用契約を結んで働きながら、水曜日の午後と週末は野球に打ち込む。選手と企業を結びつける野口代表は「ミスマッチがないように、選手の皆さんには3、4社の会社説明会に行っていただき、実際に採用試験を受けて、自分で決めてもらいます。できるだけ皆さんがやりたい職であったり、セカンドキャリアも考えた職業をご紹介できるようにと考えています」と説明する。

メディア掲載のプレー写真はオンラインサロンの写真部員が撮影

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