「私がですか?」西武レディース、監督イチ押しの“注目選手”がマネジャーなワケ

新谷監督の提案でマネジャーに「『残って欲しい』という言葉が嬉しかった」

 新谷監督が現在も兼任で指揮を執る尚美学園大で選手だった田口さんは、2年生のころ都合で現役から身を引くことに。退部しようと考えていた時、マネジャーとしてチームを支えることを提案された。

「監督から『残って欲しい』って言われたのが、嬉しかったんですよね。それでマネジャーを始めました」。尚美学園大でマネジャーを2年務め、卒業後は一般企業に就職したが、ライオンズ・レディース発足と同時に退職。現在は、チームを運営している社団法人「埼玉レディースベースボール」に勤めながら、土日はマネジャー業務を行う。

「NPB公認球団」という肩書きに、重みや責任を感じる。「最初は言葉遣いなど一から監督さんに指導されました。西武と連絡を取るのも自分なので、そういった部分での厳しさはありました」。その分、やりがいも大きい。

「西武ライオンズのファンも応援に来てくれています。だから、比べられるのはライオンズなんですよ。男子のプロ野球選手を常に見ている人たちが、ライオンズ・レディースを見て残念な気持ちにならないように、そこでさらにファンを作れるようにする使命があると思います。だから、私もその名に恥じないマネジャーになりたいです」

 監督イチ押しの“注目選手”が、NPB公認球団の成功に向けて陰でチームを支えていく。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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